告知【哲学対話をやってみよう!】:第3回ごめんねギャバン@札幌
第3回ごめんねギャバン@札幌、その内容は…
【哲学対話をやってみよう!】
(…最後はちょろっと「男性(ジェンダー)」のことを考察し、「男性」の今を定点観測してみよう!)
…です!
哲学対話とは、「気になっていること・苦労していること・悩んでいること・相談したいこと」等をその場に出し、その中身とは何かについて、語り合いながらみんなで共に深めていく、というものです。
第3回ごめんねギャバンでは、僕らの日々の生活で「気になっていること」等に関する哲学対話をやりたいと思います!
【日時】
2019年2月7日(金)午後7時より開始
【場所】
フリースペース漂着教室(札幌市中央区南8条西2丁目市民活動プラザ星園401)
【参加条件】
特にありません。
参加費も無料です(「フリースペース漂着教室」の理念によるものです※)。
メンズリブの場ですが、男性に限らず、どんな性自認の方でも参加できます。
「対話で得られた個人情報は、終了後に非参加者へ漏らさないこと」というルールは設けますので、その点だけはご了承下さい。
そうしたルールもありますし、自分は話さないで他の人の発言を聴いているだけでもオーケー、というルールもあります。
準備も何も要りません。どなたも、どうか安心してご参加下さい。
参加希望の方は、以下のアドレスかDMにご連絡下さい。よろしくお願いします〜。
メール:mensliberationsapporo@gmail.com
ツイッターアカウント:@gomennegavansap
※参加費無料の理由と、会場の「フリースペース漂着教室」については、こちらをご覧下さい。
また、哲学対話をやることに決まった経緯に興味を持たれた方は、以下のブログ記事をご覧下さい。
そして、下記の記事内容や、今回の企画全体が、ばしこさんの以下のブログ記事に全面的に依拠しています。
※いずれも、ばしこさんの次のブログで掲載されている記事になります。
…ばしこさん、引用を許可して下さり、本当にありがとうございます! 上記記事を参考に、『ごめんねギャバン』でも哲学対話をやってみようと思っています。
ちなみに、『ごめんねギャバン』で行う哲学対話では、テーマを「性」に限らず、「日々の生活で気になっていること等」という広いテーマで行ってみようと思っています。
さて、第3回ごめんねギャバンが行う内容と、そもそも哲学対話とは何か、ということについて、以下でもう少し詳しく説明しますと…。
1.哲学対話とは何か
「哲学」…
「対話」…
なんだかカタイ言葉ですが、実際はどんな人でもできる、カンタンなことのようです。なんでも…
「5歳の子どもと、60代ぐらいのお年寄りとでも、哲学対話なら、やりとりすることができる」
…そうです。そんな哲学対話って、具体的には、どんなものなのでしょうか?
2.導入の実例
まず、上記記事に掲載されていた、哲学対話の導入の実例を見てみましょう。
1.あらかじめ決まっていたテーマ
→『なぜ経験人数が気になるのか?』
2.テーマを挙げた人が語った内容
→「僕は、恋愛をする相手の経験人数は4〜5人がちょうどよいと思っていて。多いとイヤだ。でも0だとめんどくさい。なので、この人数がよい」
3.このテーマを深めるために集まった、参加者からの質問
→
Q1.「経験」って、どういう意味?
Q2.なぜ恋愛では経験が問題になるのだろう?
Q3.遊びの20人とマジメの1人、どっちが気になる?
Q4.「気になる」って、どういう意味?
Q5.自分が気にされたら、どう感じる?
Q6.どんな立場・関係の人(…例えば、まだ友人関係の人、親密な関係になった人、恋人寸前の人、など)の経験が気になる?
Q7.どういったシチュエーションで、経験人数の話しはする?
Q8.「めんどくさい」ってどういう意味?
Q9.経験人数のちょうどよさの基準って?
Q10.相手の経験人数をどうやって知る?
Q11.相手が言った経験人数を信じる?
etc…
4.質問をグループ分け
→以下の3つに分けられた
◉「経験」に関する質問
◉「人数」に関する質問
◉「気になる」に関する質問
5.どのグループの問いで主に対話したいか、多数決
→以下のグループの問いに決定!
◉「経験」に関する質問
6.哲学対話、スタート!
…哲学対話が始まる前の流れは、こんな形のようです。
集められた質問を見ると、これから始まる対話で、いったいどんな語りが飛び出すのか、ちょっとワクワクしてきますね。
3.細かい仕組み
導入までのイメージできたところで、次に哲学対話の細かい仕組みについても確認してみましょう。
上記記事によると、哲学対話のルールは、以下のようなものになっています。
①机に座る
…輪になって座る。
②発言の際は、次のルール通りにする
②-1 ボールを持つ
…議論があっちゃこっちゃにごちゃまぜにならないように、発言はボールを持つ人だけ。
②-2 他の人の発言をさえぎらない
②-3 次に発言したい人が手を挙げる
…発言している間は、さえぎられることはなく、最後まで話せる。ただし、ある人が発言している最中に、発言したくなった別の誰かは、手を挙げてよい。また、手を挙げる人は、何人いてもよい。そして発言者も、手が挙がったからと言って、話しを止める必要はない。
②-4 次の発言者は、現在の発言者が決める
…発言者は、話し終わったら、手を挙げていた人の中で、好きな人にそのボールを渡す。それで、次の話しが始まる。
③以下のルールを守る
③-1 何を言ってもよい
③-2 聴いているだけでもオーケー
③-3 話はまとまらなくてもよい
③-4 意見が変わってもよい
③-5 わからなくなってもよい
…ルール、と言っても、以上の5つのルールは、縛りではない。むしろ、縛りなく自由に話して良い(し、他の人の話しを聞いているだけでいる自由もある)、というルール。
←まとまらなくても、途中でわからなくなっても、後で意見が変わっても話してよい、と。話すのが苦手な人でも、対話に挑戦しやすいルールだな、と感じました。
③-6 お互いに問いかけるように話すし、聴く
③-7 人の言うことに否定的な態度は取らない
…以下は、哲学対話という形式の、縛りとしてのルール。上2つは、要するに「それはどういうことか?」という姿勢で発言するし、聴こうともする、ということ。「それは違う」「それはおかしい」と即断しない。仮にいったんはそう感じたとしても、「なぜ発言者は、そのように感じているのか?」を掘り下げて知ろうとする。そうして聞き、考え、話す。
← 上記で豊かな質問が多数集まっているのは、こんなルールがあったからなのでしょう。討論ではなく対話するための、キモとなるのルールだと感じました。
③-8 知識ではなく、自分の経験に即して話す
…これも、縛りとしてのルール。知っていることではなく、自分が経験して、自分が実感したことを話す。このルールがあることで、どんな人でも発言しやすくなる。つまり、知識豊富な人が話すべき、という雰囲気がなくなる。それぞれが生きてきた経験から、実感していること何でもを話せばよい。
← このルールは特に、メンズリブ的にキモだと思いました。男性同士の会話は、どうしても知識の豊富さと正しさをめぐるマウント合戦になりがち。でも、経験の語りは違う。その人なりの実感は、人それぞれで違って当然で、そこには正解も不正解もない。大切なのは、それぞれの実感のこもった「現実」であり、それを語り合い聴き合う。このルールも、議論ではなく対話ができる場づくりのキモであるように思いました。
4.メンズリブとして、哲学対話を…?
…と、まあこんな感じらしいです、哲学対話って。
実は、このブログ記事を書いている僕(まく)も、まだ哲学対話を体験したことはないのですが、とにかくやってみて、みんなと一緒にやりながら知っていこうと思います!笑
話してるときに誰かにさえぎられたりせず、黙って聴いてるだけでもよくて、安全で安心なルールのもと、みんなで共に問いを考えることができる。哲学対話とは、とりあえずそういうものだと思っていただければ。
第3回のごめんねギャバンでは、まず、皆さんが日々の生活で気になっていること等を出していきます。
そして、どなたのテーマを哲学対話で取り上げるか、みんなで決めます。
次に、決まったテーマを深掘りするための質問をみんなで集め、さらにその後、テーマを絞っていきます。
そして、その絞ったテーマをめぐって、哲学対話をスタートしたいと思います。
みんなでの哲学対話を一通りした後、最後に対話の内容を振り返って、その内容と男性ジェンダーとの関係についての考察を、みんなでできれば、と思っています。
対話と考察で、何が見えてくるのか…。それは、全く分かりません。
ただ、男性が対話をする場はなかなかなく、また男性が対話することも難しい場合が多いので、まずは男性たちが、対話に挑戦する体験を気軽にできる機会となればなあ、と思っています。
また、哲学対話は、し終わった後に新たな気づきを参加者全員が持ち帰れるような、とても面白い取り組みのようです。
特に準備も要りません。手ぶらで来るのも良いですし、もちろん事前に「こんな話しをしたい/聴きたい」というテーマを用意してくるのも良いでしょう。
皆さま、ぜひぜひお気軽にご参加下さい!