ごめんねギャバン

北海道のメンズリブ・グループ、『ごめんねギャバン』の公式ブログです~。

報告【話し合ったことメモ】:第0回ごめんねギャバン@札幌

※ この記事について

札幌でメンズリブの集まりを立ち上げるにあたって、まずは少人数で話し合う場を持ちました(このときは、グループ名もまだ決まっていなかったので、第0回としました)。

以下は、そこで話し合った内容のメモになります。

読めば、このグループ名に決まった理由(下記(4)に記載)や、今後このグループでどんなことを行うか(下記(2)に記載)が、分かると思います。

「ごめんねギャバン@札幌」がどんなグループなのか、関心のある方は、ぜひご覧下さい。

  

(0)基本情報

▲  参加者

:三名(ぴろきち、きむきむ、まくねがお)

 

▲  日時

:2019/10/15(火)午後七時〜午後八時半

 

▲ 場所

:フリースペース漂着教室

 

 

(1)先行するメンズリブ・グループは、どんなことをしているのか?

 <うちゅうリブと非モテ研の紹介>

・省略。

 → 先行するふたつのメンズリブ・グループの内容を確認した上で、じゃあ、ぼくらはどんなことをしたいか、ということで、以下のような話しが出てきました。

 

 

(2)ぼくらは、どんなことをしたいのか?

 <中年以降の男性と健康・介護>

  • うちゅうリブも非モテ研も、20代・30代の男性が参加者の中心。
  • 40代・50代になると、身体の健康の問題と、親の介護の問題が、男の当事者的な問題として、真に迫ってくる。
  • また、それらを誰かと語り合って考えるような場も、なかなかない。
  • ただ、会の参加者が20代・30代の若い人中心だと、上記の問題はピア的な空気にならず、あまり深くは語れ合えないだろう。
  • こうしたテーマでの語り合いは、ぜひ開きたいし、それを必要としている参加者を、ぜひ募りたい。
  • 一方で、若い人たちにも、中年以降の男性問題の当事者の語りを、ぜひ聞いてほしいとも思う。将来、男たちに必ず訪れることなので。

 

<オレ年表>

  • オレ年表を作ってみたら面白かった。平成の約三十年間を一覧にし、一年の自分の出来事を一行で書いてみる、というもの。
  • 参加者同士の良い自己紹介になるし、やってみると良いのでは。

 

<自己肯定感グラフ>

  • 自己肯定感グラフも、やってみたら面白かった。自己肯定感が高い時期・低い時期をグラフにして発表する、というもの。
  • これも良い自己紹介になるし、やってみると良いのでは。

 

<家族>

  • 不登校の親の会でも、父親の会はまた独特のものがある。
  • 「父として」や、「兄として」「弟として」というような、家族の中の位置と、それで形成された自分について語り合うのは、良いかも。
  • 家族は、男女の意識を植え付けられる最初の場。性格形成に絶対影響するものでもある。
  • 非モテ研では、団士郎さんのマンガを使った回をやって、とても面白かったとのこと。それを参考にやってみると良いかも。

 

<男らしさと違和感>

  • 朝市で「お兄ちゃん」と声をかけられて、抵抗を感じた、というエピソードあり。
  • その言葉の背後に、何かを押しつけられている、何かを期待されている、というようなものを感じて、ウっとなった。
  • 「常識」として押し付けられているもの、意識しないときに浮かび上がる「枠」のようなものが、日常の些細な場面の中にある。
  • マイクロアグレッション=小さな攻撃、という言葉がある。明確な暴力・ハラスメントではないが、小さくて些細で、それらが集積して差別や抑圧、人権侵害が発生していくようなもの。
  • 無意識にあるものを、意識に上らせる最初として、「違和感」があるのでは。
  • かけられた「お兄ちゃん」という声を、「お姉ちゃん」に変えてみたりすると、全く同じ構造の抑圧・人権侵害があったりする。年齢属性、性別属性を変えてみて、再現性などを確かめてみることで、その構造を分析することができる。小さな行為の集積というより、構造で発生する差別・人権侵害がある。
  • 男らしさと違和感のエピソードを出し合って、その構造を分析し合うのは、とても面白そう。

 

<アイスブレイク?恒例プログロム?案>

  • 毎回、男らしさと違和感のエピソードを、全員がイチエピソードずつ出すことにしてみてはどうか。
  • 個人で毎回の自分のエピソードを集めておいて、後から振り返ってそれを続けて読んでみると、それがその人自身にとっての面白い分析につながるかも?

 

<生きづラジオ>

  • 以前、ラジオ形式でプログラムを決め(曲を流す、など)、録音しながら話したことがあり、それも面白かった。
  • 開始前に疑問質問を募集し、本番は八人ぐらいでワイワイ答える、というのも行った。
  • 遊び心があって、楽しそう。ラジオパーソナリティという役割を背負ってやると、それで面白い言葉が出てくるのかも。
  • アーカイブが残るのも良い。できれば文字起こしもしておくと、より良いが(→下記(3)の話題へ)。

 

赤ペン先生

  • 宇宙刑事ギャバンの歌詞(参照:ごめんねギャバン - 漂流日誌)

    hyouryu.hatenablog.jp…や、アニソン、昭和歌謡曲の歌詞を聴いていると、ジェンダー的に違和感を感じることが多い。

  • 昔、幼いときに聴いていた曲の歌詞には、子どものときに潜んでいた刷り込みを、いま、発見するような思いがある。
  • 単純に、ポリコレ的に批判するだけでは済まない。子どもの頃からの刷り込みは根強い。いまでもメンタリティとして残っている部分はある。
  • 昔の曲(特撮、昭和DV歌謡)の歌詞だけでなく、今の曲(AKBグループのものなど)の歌詞にも、モヤモヤと色々思うところがある。
  • 昔や今の曲の歌詞を広げ、赤ペンを入れて、モヤモヤを書き入れ、みんなでワイワイ発表するのは、面白いのではないか。
  • ポリコレ警察としてバシバシ赤を入れるスタンスもありだろう。ただ、刷り込みでどうしてもそういうメンタリティが自分にはある…、というような、突き放し切っていない姿勢も、大切にしたい。

 

<男の社会的企業家・男性の有名支援者のやらかし事件>

  • 藤田孝典さんの説教事件や、駒崎弘樹さんの仁藤夢乃さんに対するデマ拡散事件などについて、あれこれ語り合うのはどうか。
  • 藤田孝典さんの説教事件には、宇宙刑事ギャバンの歌詞のことを思い出した。参照:

    ごめんねギャバン - 漂流日誌

  • 男ならグズグズするな、先を行け、敵を撃ち滅ぼせ…、ホモソの中で、そういうことが許される、それが自然の振る舞いとして身についてしまっている、そうした問題について、語り合いたい。

 

→ぼくらのやりたいことのイメージが少しずつ見えてきたので、じゃあこのグループのことをどう広報して、どう参加者を募ろうか?という話題に移りました。

 

 

(3)このグループのことを、どう外へ伝えていくのか?

 <広報>

・まずはブログを作って、このグループの概要的な文章を書き、初めての人には、それを読んでもらうのでどうか。

・その概要的な文章は、どんなふうに書いたら良いだろう?  何もこのグループのことを知らない人たちに、最低限伝えるとして、どんなことを伝えれば良いのだろう?

メンズリブ、といっても、マッチョ的なタイプの集まりでもないし、男性の権利を主張するようなタイプの集まりでもない。それは外向けに、明確に伝えておきたい。

・例えば、ドラえもんの「きゃー、のび太さんのえっちー!」を、面白いとは思えない、そこが面白いとされることに対して不思議を感じ、違和感を持ち、立ち止まれるような感性の人々の集まりだ、というような。

 

アーカイブ、記録・報告・発表>

・そもそも、話し合われた内容などは、どこまで記録・報告・外へ発表するか。

・ブログは作るが、毎回どこまで報告・発表するかは要検討事項。

・文字起こしは、障害者就労の委託や、小中学生へのお仕事委託で、やってもらう手もある。録音したデータを10分で分けて委託するなど、短時間にすれば、色んな人にタイピングやお仕事としての良い機会を提供することもできる。

・個人情報の問題もある。個人的な情報に関しては、外に発表しないのが原則。

・あとは、常に参加者と話し合いながら、公開の範囲を決めていくことにしてはどうか。

 

→ここまで話し合って、グループを始めるに当たって最低限必要なことは見えてきた感じがしました。そこで最後にグループ名と、初回の内容を決めることにしました。

 

 

(4)ぼくらのグループは、どんな名前にするのか?

 <グループ名について>

  • 「ごめんねギャバン」が良いのでは? 参照:

    ごめんねギャバン - 漂流日誌

  •  既存の「男らしさ」に違和感を持ち、立ち止まって考え、語り合う場。刷り込まれてきた「男らしさ」的なものを、ただ悪いものとして突き放し切ってはいないような姿勢で、ぐずぐずと考える。そんな場として、「ごめんねギャバン」という名前が良いのでは。

  • 「ごめんねギャバン」の「ごめんね」が、この突き放し切っていない姿勢を象徴している。「オレはギャバンにはなれない…」「ごめんね、ギャバン…」というような、割り切れないぐずぐずした感じを、この名前に込めてみる。

 

→こうしてグループ名が決まり、第1回は<男らしさと違和感>エピソードで始めてみよう、ということになりました。

 


メモ、以上。